中期ビジョン
中期ビジョン ~真のグローバル企業になる
ところで、グローバル企業であるとは、どのような状態を指すのでしょうか。例えば海外売上高比率が50%を超えている、あるいは海外の事業所数が25カ所以上もある、といった表面的な状態ではないと考えています。NISSHAが考える「真のグローバル企業」であることの定義は、「グローバル競争市場で最大の利益を上げるために、グローバル志向に基づいた価値観と能力がグループ組織の末端まで浸透し理解され具体的に実行されていること」です。
私たちの問題意識は、果たしてグローバル企業であるお客さまと対等にビジネスができる価値観や能力を備えているだろうか、ということにあります。その価値観とは、例えば、地球市民(Global Citizenship)として行動できる見識と実行力です。あるいは、能力とは、外国語ができる、海外に住んだことがある、といった単純なことに限りません。つまり、「真のグローバル企業」であることは、多様性への挑戦であると考えられ、グローバルビジネスで直面する多様で異なった考え方、仕事の仕方、文化的な背景などを理解したうえで、対話、交渉、合意が形成できる能力が必要とされるのではないでしょうか。したがって、多様性、変化、異質への適応能力がNISSHAの挑戦であり、かつ事業機会であると考えています。
印刷技術 ~事業拡大の4つのベクトル

NISSHAは、企業理念の中で私たちの事業領域を「印刷を基盤に培った固有技術を核とする事業活動」と定義しています。印刷技術<私たちのコアコンピテンシー、Impression Technology>による事業展開により、継続的な成長を目指すことです。第三次中期経営計画では、当社の印刷技術<コアコンピテンシー>を核に、4つの事業拡大のベクトルを設定しています。
- 派生技術の開発による製品群の充実(Derivative Technology)
コアコンピテンシーである印刷技術は多様な使い方があります。「水と空気以外の全ての物に印刷する」は、NISSHAが40年以上前から目指した成長戦略の基本コンセプトです。派生技術の開発を通じた有望分野への集中戦略によって「ブルーオーシャンの創出」を目指す一方、当該市場におけるリーダー企業としてお客さまのニーズを360度満たすために製品群の充実を図ることです。
- 地理的な拡大(Geographical Penetration)
地球上の成長市場で私たちの技術と製品が直接・間接に使われることを目指しています。生産資材、部品を供給する当社のようなサプライヤーは、直接の販売先(加工メーカー)だけではなく、最終のユーザー企業のニーズを的確に捉えて新しい価値を提供することが重要です。それがどの国・地域であろうと、お客さまの近くで仕事をすることがNISSHAの使命です。
- 対象市場の拡大(Application Development)
NISSHAの技術・製品が使われるアプリケーションは多様で広範です。どこかひとつの産業・分野でしか使われないということはありません。例えば、プラスチックへの最も優位な加飾技術のひとつである IMD(成形同時加飾転写システム)は、30年近い歴史の中で絶えず進化・高度化してきましたが、それが使われた場面も、家電、オーディオ、化粧品、文具雑貨、自動車、携帯電話、パソコン、メディカル製品など、実に広範です。その時代の成長産業で使われてきました。これからも、技術が使われるアプリケーション(対象市場)を探す長い旅路を進んでいきます。
- ビジネスモデルの進化(Business Model Development)
経営基本方針
経営が重視する基本方針は以下の5つの項目です。
- 技術志向 (Technology Oriented)
絶えざる技術開発と工程改善により、常に新しい事業価値の創造に努める。
当社のブランドステートメント「Trend Meets Technology」は、多様に変化するデザイントレンドや技術トレンドから展開してくるお客さまニーズに対して、当社のコアコンピテンシーである印刷技術がミートした(出会った)瞬間に、市場価値とお客さま満足を生み出すことを表現しています。
- お客さま満足・QCDS・スピード (QCDS and Speed for Customer Satisfaction)
品質、コスト、供給能力、技術サポート、スピードの全てにおいて、お客さま満足を獲得する。
- 企業価値 (Maximize Enterprise Value)
資本の効率性を高め、企業価値の最大化を目指す。
- 環境経営 (Environmental Management)
地球環境に配慮した製品づくりと活動を実践する。
→環境経営の実践については、「CSR」のコンテンツをご参照ください。
- 人材育成 (Learning and Growth)
社員の能力を高めるための人材育成を強化し、会社と社員が共に成長することを目指す。
→当社の人材育成の考え方については、「採用情報」→「当社の人材育成」のページをご参照ください。
成長へのイメージ
NISSHAは未来志向のグローバル企業になることを目指しています。
事業別の成長イメージは、以下のとおりです。具体的な内容と進捗状況については、コーポレート・コミュニケーション(広報・IR)を通じて、適宜開示します。
- 産業資材事業
主力のIMDで製品群の充実と対象市場の拡大を図るほか、「水と空気以外の全ての物に印刷」の原点に立ち返り、新しい技術・工法・アプリケーションを開発します。一方で、収益性をより高めるための内部プロセスの改革を引き続き実行します。
- ディバイス事業
製品群の充実とともに、生産能力の拡大ならびにバリューチェーンの拡大を図り、お客さまそれぞれのニーズに合った製品をタイムリーに提供することを目指します。また、品質管理体制をより一層強化し生産コストの低減に努め、収益体質を強化します。加えて、付加価値戦略のための周辺技術や材料の開発を社外パートナーと連携しながら促進します。
- 情報コミュニケーション事業
事業領域を再定義し、「紙の印刷主体」の事業構造から、「お客さま企業のコミュニケーションニーズ全般」をサポートする体制に移行を進めています。事業領域の変革に伴い、組織体制を相応しい形に整え必要となる資源や能力を充実させるほか、経営効率化を進め、収益性の改善を図ります。
- 新しい事業
未来志向の成長企業として、印刷を基盤に培った固有技術を核とする事業活動の次の展開を探求しています。新しい技術、新しい事業の創出に向けて、チームが仕事をしています。
ステークホルダーとともに

NISSHAのステークホルダーとの信頼の輪(Nissha's Circle of Trust with Stakeholders)